お参り, 玉串拝礼の仕方

     

お朔日 おついたち 参り

 日本には〝お朔日 おついたち 参り〟という風習があり、毎月1日にお参りされる方が多数おられます。

 

 太陰暦では、月の最初が新月〟なので〝月立ち〟とい、これが転じて〝ついたち〟になったと言われます。また新月を〝朔 さく 〟と書いて〝ついたち〟とも読みます。

 

 今は太陽暦なので毎月1日が新月ではありませんが、新たな月の初めにお参りして心をあらためることも大切です。天候やご自身の都合で、別の日に参拝される方もいらっしゃいます。

 

 また、1日の新月に対して15日は満月なので、15日もお参りされる方が多数おられます。

 

 日頃の御加護に感謝し、月に1度は神聖な空気に触れ、参拝で日々の日常生活の中でついた心の垢や穢 けが れを清めましょう。

 

 

 

手 水 てみず

 神道では川や海の水に身を浸して洗い清め、罪や穢 けがれ を除く〝禊 みそぎ 〟があります。

 この禊を簡にしたものが〝手水〟で、心身ともに清らかにしてお参りします。

 

 地域によっては「てうず」が変化して「ちょうず」とも言います。

 

 

 

 

右手で柄杓を持って水を汲み、左手にかけて洗います。

 

 

柄杓を左手に持ちかえて右手を洗い、再び右手に持ち

 

 

左手で水を受けて、口を清めます(直接、口は不可)

 

 

次の人のために柄杓を立てて柄を洗い流し、元の位置へ。

 

   

拝 礼

〝二礼二拍手一拝〟をします。神社によっては〝二拝二拍手一拝〟、や〝再拝二拍手一拝〟とも言います。

 

軽く一礼して、神前で姿勢を整えます。

 

 

深いお辞儀の〝拝 はい 〟を二回します。

 

 

手を合わせ、少し右手をずらします。両手を肩幅に広げて

 

 

二回音をたてて叩き、両手をそろえて祈ります。

 

 

お祈りを終えると、もう一度、深くお辞儀をします。

 

 

   

玉串拝礼 たまぐしはいれい

 〝玉串〟は、榊などの常緑樹に紙垂 しで を付けたものです。

 ご祈祷や祭典に参列した時などに神前へ進み、〝案 あん 〟という台に奉って拝礼する作法で、〝玉串奉奠 たまぐしほうてん 〟とも言います。

 

 祈る人の心持ちや、祈りを玉串に乗せて神様に捧げる作法です。神前に奉って拝礼することで、榊を通して人々の願いが神様に通じるのです。

 

 

まず、軽く会釈して神職から玉串を受け、穂先をやや高くして胸の高さで持ちます。

 

 

案へ進んで軽くお辞儀し、穂先を神前へ向けます。

 

 

根元を両手で持ち、玉串を立てて祈りをこめます。

 

 

玉串の中ほどを右手で添え、左手を前へ出し

 

 

根元を時計回りで神前へ向けます。

 

 

両手で玉串を案の中央に置き、

 

 

二礼二拍手一拝。軽くお辞儀して席に戻ります。